昨年の晩秋の頃、勇んでネット販売に進出したアパレルのお客様の苦いケースをご紹介いたします。結果から言いますと、楽天市場とYahoo!ショッピングの同時運用で、半年やりましたが
売り上げは0円!見事に一品も売れませんでした。
「
メルカリ自分でやった方がいいわ!」と暴言を吐かれて、そのお客様とは、短い期間でお別れすることになってしまいました。以下、敗因の分析です。反省です。はい・・・。
超高級志向なわりに
そのネットショップの商品の平均単価は約20000円。このお店、高級志向なセレクトショップなんです。リアルの店舗には、毎日地元のマダム達が集っています。扱う商品も当然、イオンなどとは比べ物にならない価格帯。ネットショップでも当然、「うそ!」みたいな価格での販売になっていました。
割高な商品が売れないのではない
誤解しないでいただきたいのは「割高な商品はネットでは売れない」のではないということです。割高な商品を扱うには、それなりの
演出が必要です。それはつまり「画像」です。高価な商品を販売するには価格以上の価値を見せなければなりません。例えば、ZOZOTOWNが人気なのも「モデル」を使い、着用シーンをメインとした商品一つ一つの見せ方がとても丁寧で綺麗だから。
このお店の場合、そこにコストをかけませんでした。(私の力不足です)スマホで撮影した商品画像、雑な説明文・・・、しかし販売価格はめっちゃ高い。これでは売れるわけがありません。
在庫処分をしたいという・・・
そしてもう一つ。扱う商品はすべて「在庫」でした。リアル店舗で販売した売れ残りを処分したい!という気持ちはわかるのですが、リアルで売れないものが
ネットで売れるとは考えにくいですよね。たしかにネット販売では「なんでこんなものが売れるの?」というケースも多いのですが、今回は無理でした。
やはり「売れ残りをネット通販で処分する」というのは、こちらの
勝手な思い込みで、ユーザーのこと舐めた考えですよね。それに、在庫だけをあつかっていると商品カテゴリーがバラバラになって、なんのお店かわかりにくくなります。例えば、アパレルショップと謳っているのに、販売しているアイテムは、携帯ケースが一番多い!みたいな笑